プロモーションの要となる、リーフレットの活用法。リーフレットの活用術
営業活動・商談で要点を伝える
新製品やサービス紹介、キャンペーン情報を伝え、新たな営業機会を創出する
複数ページで構成される会社案内や各種パンフレット・カタログと異なり、1枚もので構成されるリーフレットでは、要点をできる限り簡潔にまとめ、情報が直感的に伝わるデザインが求められます。特に、営業活動における商談時のプレゼンテーション資料では、営業担当者が説明しやすく、お客様が理解しやすいデザインであることが不可欠です。では、営業活動・商談で要点を伝えるためには、どのようなデザインであるべきでしょうか。過去の制作事例の中から、お客様に「使いやすい」と高評価を頂いた事例を以下にご紹介します。
使いやすいリーフレット制作事例01「有限会社オガワ・ランド・エイジェント 様」
ネコ専用おもちゃ「corocoroBall」の販路拡大に向け、BtoB、BtoCの双方に向けたブロモーションツールのツールフォーメーションから、企画・制作を担当させて頂きました。パッケージデザインをVIに据え、タイポグラフィーの選定からデザインのディテール部分に至るまで、やさしさ&温かみ、をコンセプトに、シンプルなデザインでまとめています。制作させて頂いたツールは、リーフレット、料金表、ショップカード、名刺の4種。VIの統一されたツールでブランド・イメージの定着と、新たな販路開拓を目指します。
使いやすいリーフレット制作事例02「新香醇 様」
高級台湾茶の輸入・販売を専門に行う新香醇。今まではネット販売のみで展開していたこともあり、紙媒体の用意を行っていませんでいたが、ご注文頂いたお客様に他の商品を知って頂くことを目的に、同時期に行われる展示会の出店に合わせリーフレットの制作をご依頼頂きました。日本で馴染み深い凍頂烏龍茶をはじめ、希少価値の高い高級茶を多く扱うことから、高級感を念頭に明朝体で全面を構成し、ホワイトスペースを活かしたシンプルなデザインに仕上げました。
展示会・イベントでの機会創出
興味誘引から商談機会を創出するリーフレット
展示会やイベントでは、多くの競合他社が出店しているケースが多く、来場者も多くのブースを回遊するため、自社商品の魅力やサービスの強みを直感的に伝え、自社ブースに誘引するリーフレットが不可欠です。また、ビジネストレンドや最新技術の情報収集を目的とする来場者も多いため、中長期を見越した関係づくりのきっかけとなるリーフレットでなければなりません。では、効果的なリーフレットデザインには、どのような要素が不可欠なのでしょうか。
ターゲットが明確
リーフレットを受け取った来場客は瞬時に「自分に関係があるか」「興味を持てるか」を判断します。そのため、多くの情報を混在させるのではなく、要点が明確なデザインである必要があります。リーフレット制作着手時には、ターゲットとする業種・業態を明確化した上で、企画デザインを進めていかなければなりません。
強みが直感的に伝わる
特に展示会は、ひとつのテーマで開催されることが大半なため、多くの競合他社が出店しています。その中で自社商品・サービスの魅力を瞬時に伝え、自社ブースに誘引していくためには、自社の強みが直感的に伝わるデザインである必要があるのは言うまでもありません。他社との小さな差ではなく、明らかな違いを見つけ、デザインで具現化していくことが展示会出店、成功の秘訣です。
価格・料金の記載
お客様は、自分に関係がある、興味を持てると判断した後、購入(導入)可能範囲の価格・料金であるかを判断し検討に至ります。価格・料金は最も重要な情報のひとつだと言えますので、できる限り価格・料金の目安が分かるよう情報掲載していかなければなりません。ワンプライスではなく、松竹梅のように複数の価格帯を掲載することで、見込み客を広く獲得することも可能です。
連絡先が分かりやすい
商品・サービスに興味があっても、即時検討に至らないケースも多々あります。また、後日に詳細確認や質問など、問い合わせに至るケースも少なくありません。展示会・イベント会場において来場者は、多くの出展者とコミュニケーションを図るため、名刺交換の有無に関わらず、リーフレットに連絡先を必ず記載し、機会損失にならないよう配慮する必要があります。
興味誘引から商談機会を創出するリーフレット制作事例「Smart Crutch 様」
「ついていく、つれていく。」、「さあ、色んなところにでかけよう。」そんなメッセージから展開される松葉杖の新ブランド「Smart Crutch」。医療器具としての固定概念が強い松葉杖を、ライフスタイルに合わせて着せ替えるファッションアイテムとして再定義し、アクティブなブランドイメージを目指しました。豊富なカラーバリエーションを色線で表現し、美しいプロダクトデザインを余白を活かしたシンプルなレイアウトで魅せています。商品を購入することで、その先にあるアクティブなライフスタイルが待っている。そんなメッセージが伝わるようデザインしました。
施設・病院の広報活動
ブランドイメージの醸成から安心感や信頼感を得るリーフレット
医療・福祉施設や病院の案内パンフレット・リーフレットは、施設・設備の紹介や基本情報の紹介をするだけでなく、独自の魅力を引き出し、言葉や写真を交えアピールすることでブランドイメージを向上し、お客様やそのご家族の安心感や信頼感を得ることで、結果、集客につなげていく施策が必要です。また、比較的、高齢者のお客様も多いため、文字の大きさや専門用語を避け、できる限り分かりやすく伝えるなど、お客様目線での情報提供が不可欠です。大切な健康に関わることだからこそ、パンフレット・リーフレットでの細やかな情報提供が選ばれる大きな要因の一つになるのは言うまでもありません。ここでは、過去にご依頼頂いた医療・福祉施設や病院のパンフレット・リーフレット実績を例に、活用術をご紹介して行きます。
医療・福祉施設リーフレット制作事例01「LIC訪問看護リハビリステーション 様」
LIC訪問看護リハビリステーションは、府中市を拠点に訪問看護及びリハビリを主事業に2015年3月に創業。LICの由来は“Life is Colorful”。「人はそれぞれ違う色を持って生活をしている。その生活に彩りを加え、さらに輝いてもらいたい。」そんな企業スローガンのもと、数ある同業者とは一線を画す質の高いサービス提供を目指しています。今回お作りさせて頂いたリーフレットは、サービス概要でありながら彼らの掲げる共通価値観や目標などメッセージ的要素を前面に押し出す事で、同社の思いを利用者に伝えることに注力しています。また利用者の生活に彩りを加えるという思いを紙面で表現するため、登場するスタッフをモノクロームで表現し、主役は利用者であるという視覚的メッセージが込められています。
医療・福祉施設リーフレット制作事例02「整骨院/整体院toreta 様」
「カラダの痛みに悩む人たちが、気軽に立ち寄れるような整骨院をつくりたい」。そんなご相談からプロジェクトはスタートしました。FUJIカイロプラクティックオフィスとして5年運営した都立家政院を新ブランドへとリニューアルするにあたり、まずはCI開発に着手。お客様から言われて一番嬉しいひと言「痛みがとれた」をネーミングとした「整骨院toreta」に決定し、ブランディングプロジェクトがスタートしました。
また、「痛みには、理由がある。」そんなメッセージから始まるリーフレットは、展開する毎にその答えを一つひとつ丁寧に紐解いていきます。また、ブランドの顔となるショップカードはシンプルに、VIを踏襲したデザインとしています。
小売店・飲食店のリピーター獲得
選ばれる要因「他店との違い」を創り、ブランド連想から選ばれるお店づくりを
競合ひしめき合う小売店や飲食店では、単に商品・サービスの訴求をするだけでは「また来たい」「誰かに紹介したい」などの選ばれる要因とまでならず、リピート客獲得の決定打には至りません。大切なのは、選ばれる要因、他店との違いを創り上げることです。そのためには、明確なコンセプトや自店の強み・特長を伝え、「あの商品なら、この店で」「あの料理なら、ここが一番美味しい」など、商品から自店が連想されるよう、お店のブランド創りを行い、リーフレットはもちろん、Webサイトやそのほかのプロモーションにおいても、一過性を持って同様のメッセージを発信し続けることが大切です。
ブランドづくりから着手したリーフレット制作事例01「BBB KITCHEN 様」
ブルコギ、ブテチゲ、ビビンバの3品をメインとした韓国料理店OPENに向け、ブランディング&VI開発のご依頼からプロジェクトはスタートしました。まずはじめに行ったのは、他店との差別化に向けたポジショニングの策定です。あらゆる飲食店が軒を連ねるなか、いかにして選ばれるかを念頭に。韓国料理店のポジションから専門店のポジションにシフトチェンジを図り、ブルコギ、ブテチゲ、ビビンバの専門店「BBB KITCHEN」に。リーフレット、フライヤー、店頭看板などのツールをシンプルなデザインで統一し、新ブランドとして発進しました。
ブランドづくりから着手したリーフレット制作事例02「えいち保育スクール 様」
幼児教育サービスを備えた保育室の新規開設に伴い、コンサルティング&アドバイザリー業務をさせて頂いた「えいち保育スクール」様。まずはネーミング。「保育室」及び「幼児教室」双方の機能が直感的かつ最適化されて伝わるよう、複数の組み合わせから提案させて頂いたうち、ひらがな、漢字、カナを併用した「えいち保育スクール」をご採用頂きました。また、施設のインテリアディレクションも担当し、内装のあり方や、家具一つひとつの選定に至るまでをサポート。「こどもの声が聞こえる工房から」の子供専用家具を採用し、最適な環境で保育・教育ができる体制を整えました。またリーフレットは、北欧教育をイメージして横位置に。観音折加工でスリムな仕上がりとしました。特長の抽出から、言語化まで、全面的にサポートさせて頂いています。
ハンティング・ポスティングで集客活動
価格訴求で一過性の集客を図るのではなく、ブランドとして選ばれるプロモーションを
リーフレットはチラシと同様に、街頭ハンティングやポスティング用のプロモーションツールとして広く活用することができます。折加工を加えることで多面構成されたリーフレットでは、情報にストーリー性を付加することが可能となり、店舗・商品・サービスのブランドイメージ醸成が比較的容易なことから、本質的な価値を伝え、認知拡大から集客を図るプロモーション施策を推奨しています。集客において最も大切なのは、ファンとなるリピート顧客候補を獲得すること。であれば、価格訴求で一過性の集客を図るのではなく、自店の魅力を正しく最大限に伝えることで、ブランドとして選ばれるプロモーションが不可欠だと考えています。
ブランドとして選ばれるためのリーフレット制作事例01「こどもの声が聞こえる工房から 様」
マーケットに、「自然素材」や「知育」を売りにした乳幼児向け家具ブランドが溢れていることから、いかに独自性を持って新ブランドをリリースするかが、課題となりました。その中で着目したのが、「保育園の上に工房がある」という事実。「こどもたちのための家具を、こどもたちのそばで作っている」という、こどもたちに近い眼差しを持ったブランドとして、「こどもの声が聞こえる工房から」というブランドネーミングを開発。商品名においても、「机」や「椅子」などのような無機質なものではなくこども達への思いが込められていることが伝わるネーミングを開発しました。リーフレットは、コンセプトブックでもあり、商品カタログでもあり、チラシでもある。紙媒体は多目的に活用できるよう、折加工で展開されるシンプルなデザインに仕上げています。
ブランドとして選ばれるためのリーフレット制作事例02「大蔵質店 様」
質屋店の主要なサービスとなる「質預かり」と「お買取り」。サービスは知っているけど、その違いが分からないのではないか。そんな観点から、ご提案させて頂いたのは仕組みを比較する企画案。ご要望に合わせ、サービスを上手に活用して頂けるよう、中面の展開に合わせ、左右でサービスを比較できる面構成に仕上げています。お客様の“知りたい”に応える、お客様目線のリーフレットデザインです。
モール・百貨店のフロアガイド
見やすさ、分かりやすさに特に注意が必要なフロアガイド
集客用のプロモーションツールとしてだけでなく、リーフレットはショッピングモールや百貨店のフロアガイドとして多く活用されています。広い施設内において効率よくショッピングを楽しむのに不可欠なフロアガイドは、小売店や施設のリーフレットと比べ多面構成の大型サイズで制作されることが多く、フロア図や注意事項などの掲載から細かな情報構成となりがちな点を紙面サイズで補っています。デザイン時は、多様な年齢層が必要とするフロアガイドだからこそ、見やすさ、分かりやすさに特に注意して構成していきます。
モール・百貨店のフロアガイド制作事例「MORI PARK Outdoor Village 様」
アウトドアのワクワク感を感じる「体感型フロアガイド」というコンセプトを設定し制作に着手した「MORI PARK Outdoor Village」様。地図を握りしめてアウトドアに出かけるようフロアガイドを活用してほしい、という思いを込めてデザインを作りこみました。表紙には、アウトドアに出かけるシーンを撮影。感度の高い商業施設であることを感じさせるよう、シーズンが切り替わるタイミングでリニューアルし、アウトドアヴィレッジが考える「時代の気分」を表現しています。また、展開するごとにワクワク感が広がるよう、ショッピング、カフェ、アクティビティをランダムに紹介。中面掲載の店舗に番号を振りMPAとリンクして目的のお店が探しやすいようにするなどの配慮も行っています。フロアガイドは十字折りの8面構成で仕上げました。