ブランドの決意を明文化する。ブランド・ステートメント
「ブランド・ステートメント」とは
ブランドの指針「ブランド・ステートメント」
ブランド・ステートメントとは、ブランドが目指す方向性、ミッション、ポジショニング、価値観などを明文化した企業理念のようなものであり、そのブランドの存在意義をしっかり示すことで企業トップ、マーケティング担当、ブランド・マネージャーをはじめ、業務に関わる全ての関係者がブランド価値に即した言動を行うための指針となるものです。
ブランド・ステートメントの一例
企業理念は企業運営においての根本理念「どう在るべきか」を示すものですが、ブランド・ステートメントはブランドが消費者に提供する約束という意味合いが強くあります。企業そのものがブランドであるという観点に基づけば、企業理念とブランド・ステートメントが同じ位置付けであるとも言えます。ここでは、大手企業のブランド・ステートメントを一例としてご紹介します。
法人名「ブランド・ステートメント」 | ブランド・ステートメントの一例 ※各社ホームページより引用 |
アサヒグループホールディングス株式会社 「その感動を、わかちあう。」 |
「感動」とは、「最高レベルのお客様満足」ということであり、我々の創り出す価値がお客様の感動につながることを目指す、またそれが私たちの使命である、と定義いたしました。このステートメントを常に意識することで原点に立ち返り、全社、全グループで一丸となって2015年の長期ビジョンの達成を目指していきたいと思います。 |
イッツ・コミュニケーションズ株式会社 「人と、街と、世界と、つながる。」 |
ブランド・アイデンティティの本質となる考え方を「Major&Caring(メジャー&ケアリング)」とし、信頼されるメジャーな存在でありながら、お客様一人ひとりを大切にするケアリングの精神を常にもった企業になることを目指します。 |
カゴメ株式会社 「自然を、おいしく、楽しく。」 |
・自然を:自然の恵みがもつ抗酸化力や免疫力を活用して、食と健康を深く追求すること。 ・おいしく:自然に反する添加物や技術にたよらず、体にやさしいおいしさを実現すること。 ・楽しく:地球環境と体内環境に十分配慮して、食の楽しさの新しい需要を創造すること。 |
京セラ株式会社 「The New Value Frontier」 |
“The New Value Frontier”は「新たな価値をいつも最先端で創造し続ける」という京セラの意志を強く世の中に宣言する言葉です。京セラはグループの総合力を発揮し、時代や市場が求める価値を独自の技術と視点で切り拓きカタチにします。 |
株式会社クボタ 「For Earth, For Life」 |
クボタグループは、美しい地球環境を守りながら、人々の豊かな暮らしをこれからも支えていくことを約束します。人類の生存に欠かすことのできない食料・水・環境。クボタグループは、優れた製品・技術・サービスを通じ、豊かで安定的な食料の生産、安心な水の供給と再生、快適な生活環境の創造に貢献し、地球と人の未来を支え続けます。 |
シチズン時計株式会社 「BETTER STARTS NOW」 |
「BETTER STARTS NOW」は、誰でも、何をしている人でも、未来をより良くすることは出来るというシンプルな考えのもと、「どんな時であろうと、『今』をスタートだと考えて行動する限り、私たちは絶えずなにかをより良くしていけるのだ」というシチズンの信念を表したものです。 |
SPMPOホールディングス株式会社 「保険の先へ、挑む。」 |
変化の時代にも、揺らぐことのない確かな明日をお届けしたい。その想いをカタチにするために、私たちは進化します。お客さまの「安心・安全・健康」な暮らしをひとつなぎで支えるグループへ。保険の先へ、挑む。日本の「損保」から、世界で伍していく「SOMPO」へ。 |
東レ株式会社 「Innovation by Chemistry」 |
「Chemistry」という言葉には二つの意味が込められています。 一つは「化学」を核にして先端材料を提供していくという意味であり、もう一つは、「融合」です。お客様、社員、株主、取引先、一般消費者、地域社会など、東レを取り巻くすべての人たちとの良好な関係と、東レグループの各企業や世界各国の事業拠点同士の「融合、連携」を意味しています。 「Innovation」は、東レの企業理念「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」を具現化する表明に他なりません。これは、また、技術の革新のみならず、企業活動のすべての領域で「Innovation」に挑戦していくということを表明しています。 「Innovation by Chemistry」このコーポレートスローガンは、先端材料を中心として、企業活動のすべての領域で積極的な反応を引き出して融合を図り、その中でInnovationに挑戦し、進化・発展し続ける東レの企業姿勢を宣言するものです。 |
帝人株式会社 「Human Chemistry,Human Solutions」 |
テイジンブランドの約束を"Human Chemistry, Human Solutions"と表現します。この約束は、「人と地球環境に配慮した化学技術の向上と、社会と顧客が期待している解決策を提供することで本当の価値を実現すること」を意味しています。 私たちはこの約束を確実に成し遂げ、企業理念の一つであるQuality of Lifeの向上に努め、社会と顧客から信頼される企業グループであり続けます。 同時にこのステートメントは、21世紀の帝人グループが目指す「化学素材を基盤にした事業=Chemistry(合成繊維、化成品)」と「サービス提供による付加価値創造の事業=Solutions(医薬医療、流通・リテイル、IT)」も意味しております。また、Chemistryには、「良い人間関係」といった意味合いもあり、顧客との「信頼関係の大切さ」も表現しています。 |
株式会社東芝 「Leading Innovation」 |
私たち東芝の使命は、お客さまに、まだ見ぬ感動や驚きを次々とお届けしていくこと。人と地球を大切にし、社会の安心と安全を支え続けていくこと。そのために私たちは、技術・商品開発、生産、営業活動に次々とイノベーションの波を起こし、新しい価値を創造し続けます。 |
株式会社 ニチイ学館 「やさしさを、私たちの強さにしたい。」 |
ブランドスローガンには、2つの意味が含まれています。 1つは、人が有する「やさしさ」という人間性を磨き、社会の中で輝かせることを意味し、約50年も前から進めてきた、ニチイが誇る伝統的な仕事を表現しています。もう1つは、「人間の尊厳」にとどまらず、「自然の尊厳」へ進化すべきとする価値観です。「人を打ち負かすことや、自然を支配することが人間の強さではなく、"人や自然を思いやるやさしさ"が、人の強さを決める基準とならなければならない。」このような哲学をもった企業であることを、ブランドスローガンで宣言しています。 |
株式会社ニチレイ 「おいしい瞬間を届けたい」 |
コーポレートブランディングにおいては、ニチレイグループミッションやブランドステートメントに根ざした新たなコミニュニケーションメッセージ「おいしい瞬間を届けたい」を軸に、ニチレイグループのDNAを伝えていきます。ニチレイは、品質へのあくなきこだわりと、培われた技術、新しいアイデア、グループトータルのネットワークによって、新鮮で、健康なおいしさをお届けし、笑顔のあふれる食卓を創り出していきます。 |
富士フイルム株式会社 「Value from Innovation」 |
コーポレートスローガン「Value from Innovation」は、当社が社会に価値ある革新的な「技術」「製品」「サービス」を生み出し続け、お客さまの明日のビジネスや生活の可能性を拡げるチカラになるというお客さまへの約束であるとともに、われわれ自身が社内外の知恵や技術を広く集め、イノベーションを起こしていくという宣言でもあります。 |
※各社ホームページより引用