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読み手の心をつかむ会社案内づくりの基本と応用テクニック会社案内の基本構成と効果的なストーリー設計法

会社案内とは?会社案内の役割と重要性を解説します

会社案内の目的とは

会社案内は、企業の顔とも言える重要なツールです。だからこそ、単に会社概要を伝えるのではなく、確かな信頼をデザインすることが重要です。

・企業の「理念/ミッション/ビジョン」を明確に伝える
・取引先や顧客に信頼感を与える
・採用活動における候補者への企業理解を深める
・ブランドイメージの形成・浸透

特に近年は、ネット上で簡単に情報収集ができる時代であるからこそ、あえて紙やPDFなどで「特徴の詰まった会社案内」制作の価値が再評価されています。手元に残る資料として、読み手に強い印象を与えることができる会社案内は、唯一無二のブランディングツールです。

会社案内の活用シーン

企業によって活用シーンは様々ですが、一般的には以下の用途で活用されています。

・営業活動(初回訪問時や商談時の資料として)
・展示会やイベントでの配布
・採用説明会での企業理解促進ツール
・海外パートナー向けの紹介資料
・取引先や銀行などへの信用資料

会社案内は単なるパンフレットではなく「企業価値を効果的に伝えるコミュニケーションツール」であるため、活用シーンを想定した企画/構成が必要です。

会社案内の重要性が高まる背景

デジタル化が進む現代において、会社案内の重要性はむしろ高まっています。主な要因には、「Webサイトでは表現しきれない企業文化や空気感を伝えられる」「物理的に“手元に残る資料”として信頼性を演出できる」「営業担当者が説明しやすく、会話の糸口になる」などがあげられます。
こうした理由から、近年、多くの企業が会社案内の刷新に取り組んでいます。特にBtoBのビジネスでは、信頼形成と差別化のための強力な武器となるのが、会社案内です。

会社案内の理想の構成要素とは

会社案内に必要な基本コンテンツ

会社案内の基本構成は、ターゲットや目的によって若干異なりますが、一般的には次のような要素が不可欠です。

・第一印象:表紙・裏表紙はデザイン性と企業イメージを反映させる重要な部分です。ロゴやキャッチコピーで印象付けることが大切です。
・代表挨拶(トップメッセージ):代表者のメッセージは、企業の姿勢や未来志向を伝える重要なパートです。理念や社会的使命を盛り込みましょう。
・企業理念/ミッション/ビジョン:企業の存在意義や今後の方向性を明確に示すことで、社会からの共感を得やすくなります。
・会社概要:所在地/設立年/従業員数/資本金など、基本情報を記載します。信用確保のため、漏れなく正確に記載することが大切です。
・事業内容/製品/サービス紹介:閲覧者が最も知りたい情報です。解りやすい説明と写真・図解を活用し、情報伝達力を高めましょう。
・実績・導入事例:成功事例や取引先一覧を掲載することで、信頼強化を図ることができます。
・組織体制/スタッフ紹介:企業の内側(組織や人材)を見える化することで、安心感や親近感を醸成することができます。
・CSR/環境/SDGsへの取り組み:社会的責任や未来志向の姿勢を示すことで、企業イメージの向上を図ることができます。
・アクセス/お問い合わせ:訪問先や問い合わせ方法を明記し、行動導線を作ります。

読みやすさを考慮した会社案内の順序と構成の工夫

会社案内は単なる情報の羅列ではなく、「流れ」が非常に重要です。読み手が迷わず、自然に読み進められるよう、以下のような流れを意識しましょう。

①導入部(企業イメージ・トップメッセージ):興味・関心を引きつける
②中盤(事業・製品・サービス説明):企業の強み・特徴を理解してもらう
③終盤(実績・CSR・問い合わせ):信頼感の醸成から行動への後押しをする

この流れは、営業担当が説明する際にも使いやすく、商談の中で自然に会話を展開しやすくなります。

会社案内の構成要素を検討する際の注意点

・情報の詰め込みすぎに注意:すべてを網羅するのではなく、「ターゲットが知りたい情報」に絞りましょう。
・写真やグラフィックの活用:文字ばかりでは読みにくいため、ビジュアルを効果的に配置して視認性を高めます。
・更新性を考慮する:会社案内は数年単位でリニューアルするものです。更新しやすい構成にすることで、運用が楽になります。

このように理想的な構成を意識することで、会社案内は単なる情報ツールから、企業の魅力を最大限に引き出す強力な営業ツールへと昇華します。

会社案内は「ストーリー性」が大切な理由

会社案内に、なぜストーリーが必要なのか?

会社案内は単なる事実やデータを並べるだけでは、読み手の心に残りません。特に競合他社と差別化を図るためには、企業としての想いや歩みを「物語」として伝えることが不可欠です。たとえば以下のようなシーンを想像してみてください。

・事業内容だけを淡々と紹介される資料
・創業からの理念、挑戦、成長の過程が描かれた資料

どちらの方が印象に残るでしょうか?後者の方が、読み手に共感を生みやすく、信頼や好意につながることは明白です。つまり、ストーリーは「企業の人間味」を伝える武器なのです。

会社案内のストーリー|基本構成

効果的な会社案内におけるストーリー設計には、以下の要素を盛り込むと良いでしょう。

①創業のきっかけ・理念 どんな志で事業を始めたのか。:その想いは、読み手の心に響きます。
②これまでの歩み:挑戦 困難を乗り越え、成長してきた過程を示すことで、説得力と親近感が生まれます。
③現在の事業と強み:今何をしているのか、どのような価値を提供しているのかを明確に示します。
④未来への展望・社会貢献:ビジョンを語ることで、顧客や取引先と一緒に未来を描く関係を築けます。

このようにストーリーを組み立てることで、単なる情報提供ではなく、「読者を巻き込むコンテンツ」に仕上がります。

成功する会社案内|ストーリー構成ポイント

ストーリー性を高めるためには、以下の点に注意しましょう。

・抽象的な表現を避け、具体的なエピソードを入れる:例)「信頼される会社です」ではなく、「業界で10年以上の実績を持ち、500社以上と取引があります」とする。
・数字や事実を交え、説得力を持たせる:感情だけでなく、客観的なデータも盛り込むことで、ビジネスシーンに適した内容になります。
・ビジュアル(写真・年表・グラフなど)を効果的に使う:文章だけでなく、視覚的にもストーリーを補完することで、記憶に残りやすくなります。

事例紹介|成功する会社案内作成の共通点

会社案内のストーリーがもたらす効果

会社案内にストーリー性を加えることで、以下の効果が期待できます。

・企業への親近感と信頼感が高まる
・競合他社と差別化できる
・採用活動で共感する人材を集めやすくなる
・営業担当者が説明しやすくなる

単なるカタログではなく、「企業を語るストーリー」として会社案内を位置づけることで、読者に深い印象を与えることができます。

成功事例1:老舗製造業A社の会社案内リニューアル

A社は、創業50年を超える老舗の製造業者です。従来の会社案内は、製品ラインナップと会社概要のみを記載したシンプルなものだったため、若手営業担当からは「説明しづらい」との声が上がっていました。リニューアルにあたって取り入れたポイントは次の通りです。

・企業理念と創業の想いを最初に配置:製品以上に「企業姿勢」を前面に出す構成に変更
・代表メッセージと社員インタビューを掲載:現場の声をリアルに伝え、企業文化をアピール
・製品情報は図解と活用事例を追加:直感的に理解できるように工夫

結果として、営業担当者からは「話の流れが作りやすくなった」「会社の強みを自然に伝えられるようになった」と好評。
さらに、商談時の成約率も向上し、会社案内が有効な営業ツールとして機能するようになりました。

成功事例2:ITベンチャーB社のブランディング重視型 会社案内

創業3年目のB社は、急成長中のITベンチャーです。競争の激しい業界で、「どのように自社の独自性を伝えるか」が課題でした。制作した会社案内は、次の工夫が施されました。

・会社概要は最小限に留め、ビジョンと事例に特化:未来志向を打ち出し、他社との差別化を図る
・デザインとコピーライティングを重視:シンプルでスタイリッシュなデザインに統一し、「共感」を呼ぶメッセージを採用
・クライアントインタビューを多数掲載:第三者の声を活かして信頼感を高める

これにより、採用活動でも非常に良い反応が得られ、「応募者の会社理解度が向上した」という副次的な効果も生まれました。

成功する会社案内の共通点

これらの事例から見えてくる成功する会社案内の共通点は、以下のとおりです。

・ターゲット(読み手)を明確にしている:営業先・採用候補者など、誰に向けたものかがブレていない
・ストーリーと実績をバランス良く組み合わせている
:感情(共感)と理論(データ・事例)の両方を盛り込むことで説得力がある
・デザイン・ビジュアルを効果的に活用している:読みやすさと印象を両立させている
・更新性・汎用性が考慮されている:時代に合わせたリニューアルがしやすく、様々なシーンで活用可能

会社案内は単なる「情報集」ではなく、読み手に行動を促す戦略ツールです。成功企業はこの考え方を前提に、ストーリー性とデザイン、コンテンツのバランスを工夫して制作しています。

会社案内制作時の注意点と失敗事例

会社案内制作時のよくある失敗パターン

会社案内の制作では、多くの企業が同じようなミスを犯しがちです。代表的な失敗例を挙げ、その原因と改善策を解説します。

ターゲット不在のまま会社案内を制作してしまう。

最も多い失敗は、「誰に見てもらいたい会社案内なのか」が曖昧なまま制作を進めてしまうケースです。その結果、以下のような事態に陥ります。

・情報が詰め込まれ、読みにくくなる
・メリハリがなく、印象に残らない
・どの層にも刺さらない中途半端な内容になる

【解決策】
制作前に「営業先向け」「採用向け」など、用途とターゲットを明確に設定することが大切です。ターゲットごとに内容やデザインを最適化すれば、より効果的な会社案内になります。

一方通行の会社案内。自社目線だけの一方的な内容になっている。

「自社の歴史」「理念」「沿革」ばかりを羅列してしまうケースも少なくありません。読み手は必ずしも企業の歴史や数字に興味があるわけではないため“読み手にとってのメリット”が伝わらない会社案内になってしまいます。

【解決策】
読み手のニーズや課題に寄り添い、「何を提供できるのか」「どんな価値があるのか」を意識したコンテンツ作りが必要です。

デザインが弱く、会社案内できていない。読み飛ばされている。

文字ばかりの構成では視覚的に退屈で、せっかくの内容も読まれない可能性があります。とくに近年では、「写真・図解・インフォグラフィック」を効果的に活用しないと、どこかの一社として埋もれてしまいます。

【解決策】
・製品・サービス写真
・社員やオフィスの写真
・グラフや図解

これらを適切に配置し、見た目にも惹きつけるレイアウトを心がけましょう。

更新が考慮されておらず、会社案内そのものが古くなっている。

一度作った会社案内をそのまま何年も使い続け、情報が古くなるケースも注意が必要です。

・役員構成や売上などのデータが変わっている
・取り扱い製品が増えている
・SDGsやESGなど新たな取り組みが反映されていない

【解決策】
「更新を前提とした設計」を意識し、定期的に内容を見直す体制を整えることが大切です。また、PDFやWebと連携させることで、常に最新情報に保つ方法も有効です。

会社案内制作で失敗しないためのポイント

これらの失敗を防ぐためには、制作前の「企画設計」と「共有」がカギとなります。

・誰に、何を、どのように伝えるのかを決める
・社内関係者と認識を合わせる
・プロのデザイナー・ライターと密に連携する

また、第三者の視点(顧客・取引先・採用候補者)を意識し、「わかりやすさ」「読みやすさ」「魅力的かどうか」を常にチェックすることが大切です。会社案内は一度作って終わりではありません。むしろ、制作後の活用・更新を見据えて作ることこそが成功の秘訣なのです。

まとめ|会社案内の基本構成と効果的なストーリー設計法

会社案内はコミュニケーションツール

会社案内は、単なる会社の説明資料ではなく、企業の魅力や価値観を伝え、信頼を獲得するための重要なコミュニケーションツールです。特にBtoBビジネスや採用活動など、企業間の信頼関係やブランド力が重視される場面では、その役割はますます重要になっています。本記事で解説したように、良い会社案内を作成するためには以下のポイントを押さえることが不可欠です。

・ターゲットを明確にし、相手の知りたい情報を優先する
・基本的な構成要素をおさえ、見やすく整理する
・ストーリー性を持たせ、企業の想いと実績をバランス良く伝える
・ビジュアル要素を活用し、視覚的にも訴求力の高いデザインにする
・失敗例を回避し、常にアップデート可能な構成で制作する

また、成功事例から学べるように、読み手に共感されるストーリーと、使いやすさを両立させることが、結果として営業・採用・ブランド訴求すべてに効果をもたらします。今や会社案内は、WebサイトやSNSと同様に企業の顔となる存在です。時代やビジネス環境の変化に合わせて常にブラッシュアップし続けることで、より多くのリード獲得と信頼形成につながるでしょう。

会社案内制作を成功へと導きます

東京港区のブランディング会社

PAMPHLET.make[パンフレットメイク]を運営するパドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディング会社。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に誠実に向き合います。東京都港区の青山本社を事業拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉などの首都圏から全国対応可能です。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で営業・現場を経験後、広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニーへ。業種・業態を問わず、会社案内、採用案内、パンフレット、リーフレット、Webサイト制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界の企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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