一般的なリーフレットの制作サイズ・形状をご紹介します。リーフレットの制作サイズ・形状
サイズ・形状
A4サイズ
210mm×297mmの白銀比(1:√2の比率)で構成された、リーフレットの王道サイズ。1枚もので制作された紙媒体を一般的に「チラシ」「フライヤー」とし、1枚もので制作され折加工された紙媒体を「リーフレット」としています。巻き三つ折りや二つ折り加工でハンディサイズに仕上げることで、持ち運びに優れたプロモーションツールに仕上げることができます。また、折加工することで情報構成にストーリー性を持たすことが可能となり、デザイン表現の幅が広がります。
B4サイズ
257mm×364mmの白銀比(1:√2の比率)で構成されたB判規格。リーフレットとしては少し大きめですが、それでもハンディサイズで持ち歩きしやすく、コンパクトに収納・保管ができることから、サービスガイドや商品案内などに広く活用されています。
A3サイズ
297mm×420mmの白銀比(1:√2の比率)で構成されたA判規格。二つ折りすることでA4サイズに仕上げた簡易的なサービスガイドや会社案内パンフレットとしても多く活用されています。リーフレットとしては大きめサイズとなり、プロモーションツールとして活用されるケースが多いと言えます。
折り加工
二つ折り加工(センター折り加工)
左右均等にセンターで2つに折り、見開きで表現する簡易的なパンフレットやリーフレットに多く活用されています。あえてずらし折り(実際は仕上がり時の短辺一面を少し短くカットして仕上げる)をすることで内側のデザインを一部表紙デザインと一体化させるなど、ギミックな表現をすることでデザイン性を高めることもできます。
巻き三つ折り加工(片観音折り加工)
横に3面並んだ左右面をセンターに向け包むように折り、3枚が重なるよう仕上げます。展開するアクションを要する巻き三つ折りはストーリー構成が容易なことから、パンフレットやリーフレットに多く活用されています。あえてずらし折り(実際は仕上がり時の短辺一面を少し短くカットして仕上げる)をすることで内側のデザインを一部表紙デザインと一体化させるなど、ギミックな表現をすることでデザイン性を高めることもできます。制作時は内側に折られる面を少し短く設計する必要があります。
Z折り加工(外三つ折り加工)
横に3面並んだ左右面を、山折り・谷折りにしてZになるように折る仕上がりです。外側に3つに折ることから外三つ折りとも呼ばれています。表裏のどちら側からも展開できることから、両表面としてデザインすることで、伝えたい情報を明確に分けることができます。サービスガイドや営業パンフレット、リーフレット等に多く活用されています。
両観音折り加工
横に4面並んだ左右面をセンターに向け巻き込むように折り、さらにセンターで二つ折ることで、4枚が重なるように仕上げます。展開するアクションを要する両観音開きはこストーリー構成が容易なことから、パンフレットやリーフレットに多く活用されています。展開時は、横4面並びのワイドな紙面として見せることができるため、ダイナミックなデザイン表現だけでなく、事業一覧をレイアウトできるなど、多くの情報をワイドに展開することができます。制作時は内側に折られる面を少し短く設計する必要があります。
蛇腹折り加工
山折・谷折りを繰り返し、扇子のようにジグザグに仕上げます。折る回数に決まりはなく、デザインに合わせた面構成が可能になります。コンパクトなサイズに仕上げるリーフレットなどで活用されることから、フロアガイドや地図など、ポータビリティが求められる印刷物の加工に適しています。
クロス8ページ折り(十字折り)
十字に折り、表面で4面、裏面で4面の計8面構成になるように仕上げます。コンパクトなサイズに仕上げるリーフレットなどで利用されることから、配送物への同梱や街頭配布・ポスティング用のチラシなどで多く活用されています。
特殊加工
UVニス加工
印刷物の表面にフィルムを貼ることにより、耐久性や防水性を高めると同時に高級感を演出することができます。UVニスに使用される原材料はほとんどが樹脂ですので環境を汚すことがなく、無色透明・無溶剤で完全に無害です。また、PPフィルム加工やラミネート加工と異なり古紙再利用も可能です。
トムソン加工(型抜き)
型に合わせて紙を打ち抜くトムソン加工(型抜き)は、トムソン型(木型)により、プレス加工で素材を打ち抜き、通常の断裁では再現できない自由な形を再現することができます。パンフレットやリーフレットの表紙の窓抜きや型抜き、立体成型、シール等、多様なケースで活用されています。
箔押し加工
金・銀などのメタリック箔を金属の型を用い、熱と圧力で紙に転写する特殊印刷です。通常のオフセット印刷では再現できない光沢を再現できるため、高級感のあるプレミアムな仕上がりが可能になります。パンフレットやリーフレットでは、社名やロゴマークなど、特に強調したい箇所に箔押しが活用されています。
エンボス加工(浮出し)
凹型と凸型の間に紙を置き、圧を加えることで絵柄を浮き上がらせ、立体的な印刷物に仕上げる加工です。文字や絵柄などを浮き上がらせることにより、陰影を演出できます。パンフレットやリーフレットでは、表紙タイトルや、社名・ロゴマークなどの演出に活用されています。